溶接ベローズ

溶接ベローズとは、精密なディスク上の薄肉金属板を内径と外径を交互に溶接しながら繋ぎ合わせて製作される金属ベローズです。
ベローズと内部と外部の圧力を溶接により遮断した状態で軸方向・軸直角方向・角度方向に変位をさせる事ができます。

コンパクトで大きい伸縮量が得られ、長寿命な設計が可能です。
内外径の寸法及び板厚を変更する事で、伸縮性やバネ特性の設定が可能です。
エンドフィッティング付（Ｙ型）は、お客様での溶接が可能です。
耐圧力に優れています。

規格溶接ベローズ

ベローズ単品及び両端にコンフラットフランジ付の溶接ベローズをラインナップしております。
何れも下記の圧力・温度・仕様寿命条件下でご使用頂けます。

標準仕様

圧力条件	(内部) 真空　(外部)大気圧
温度条件	常温 (ベーキング時 max250℃)
作動条件	軸方向変位のみ
リーク量	1×10-9 Pa・m3/s 以下
材質	(ベローズ) SUS316L・AM350相当 *ベローズ単品のみ　(フランジ) SUS304L
仕様寿命	(ベローズ単品) 1・10・100万回　(コンフラットフランジ付) 1万回

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
*ベローズ単品１万回仕様はSUS316Lのみ

ベローズ単品
溶接ベローズ部のみの規格です。
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【下記の場合にご使用頂けます】
・お客様で金具溶接される場合
・お客様から金具をご支給頂いて、弊社で金具溶接をする場合

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コンフラットフランジ付ベローズ
両端ＣＦフランジ付溶接ベローズです。
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【ＣＦフランジの種類を選択できます】　　
両端固定 or 固定-回転

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個別設計品

規格品では仕様を満足できない場合にも
個別に検討させて頂きます。

もっとコンパクトに設計したい
軸方向以外の変位も許容したい
加圧用としても使用したい

特定のご要望がある場合、お客様の仕様詳細をお聞かせ下さい。
様々なご使用に対して最適な設計でご提案させていただきますので、お気軽にご相談下さい。

よくある質問

材料はどのようなものを選定すればいいでしょうか

ベローズは使用される環境によって、耐腐食性や磁性の有無、耐熱性等を考慮した材料が選定されます。特に考慮する条件のない場合には、仕様の範囲で、よりコンパクトでより低コストとなる材質で検討いたします。

ベローズの内部にシャフトが通る場合、ベローズはどのようにサイズを決めると良いですか

ベローズとシャフトが接触することで、本来の性能を発揮できなくなります。
通常片側2mm程度のクリアランスがあれば問題ありませんが、座屈をするほどの長さになると大きなクリアランスが必要になります。内部のシャフトに関わらず、ベローズ周りの構造物との干渉懸念がある場合には、考慮した適正なクリアランスが必要になりますので、お問い合わせ下さい。

発塵がある環境でベローズを使って問題ないですか

ベローズは異物噛み込みによって早期破損することがあります。
水平姿勢においては顕著に影響を受けるのでご注意下さい。溶接ベローズは部分的にベローズのひだ同士が接触している為、発塵は0ではありませんが、寿命に影響を与えるものではありません。成形ベローズの方が接触する部分が少ない為、必要な変位が少ない場合には有効です。