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チタンベローズ

チタンベローズの可能性


チタン製のベローズはそのユニークな特性により、航空宇宙から医療、海洋探査に至るまで、幅広い分野での応用が可能です。
これらの分野における技術革新と進歩は、しばしば材料科学の進展によって支えられており、チタンのような材料はその進展を促進する鍵となります。
そのため、チタン製のベローズの開発と応用は、持続可能な未来への道を切り開く上で、重要な役割を果たし続けます。



納入実績


大強度陽子加速器施設(J-PARC)の3GeVシンクロトロン入射部に設置される陽子ビームの位置を検出する装置(モニター)であり、長方形の検出器本体と、その外側を覆う両端にフランジを有する円形の真空容器で構成されます。

電極を大型の長方形にするとともに圧力の影響をゼロにするために、真空容器の外筒と電極を固定するハウジングを分離しました。
また、耐放射線性や軽量化に対処するために、電極、真空容器、ベローズの材質をチタン化いたしました。電極間の静電容量のバラつき特性が向上し、内部真空、大気圧による静電容量の変化もゼロになっています。

溶接時のシールドガス条件や冶具を研究し、酸化が極めて少ない溶接技術を開発いたしました。


accelerator_3.jpg



仕様


ベローズ:シールドフィンガー内蔵し、異形セラミックスダクトとスムーズに接続

※サイズ:φ581.1×φ639(純チタン1種)
※変位量:軸方向-10,+5mm  軸直角オフセット±1mm
※接触荷重:60g以上



試験検査 


※到達真空度:<10-7 Pa 
 Heリーク量:<1×10-10 Pa・m3/s 
 放出ガス量:<10-8 Pa・m3/s/m2

※電極間静電容量バラツキ:<1%

※インピーダンス変換トランス(伝送特性)0.68~2MHz

 



2010年 超モノづくり部品大賞 『奨励賞』 受賞


弊社の大ビーム位置検出器(Big・BPM)がモノづくり推進会議及び日刊工業新聞社(経済産業省、日本商工会議所後援)による「2010年 超モノづくり部品大賞」の奨励賞を受賞いたしました。
本賞はモノづくりの競争力の源泉で、縁の下の力持ちである部品・部材にスポットをあて日本の産業・社会を支える重要な役割を果たしている部品に贈られるものです。

11月26日(金)において、KFC(国際ファッションセンター)ホールにおいて授賞式が行われました。
弊社の技術力と最先端科学技術情報を世界に向けて発信していくJ-PARC施設での円滑な運転性能向上に貢献できたことに感謝いたします。

nikkan_20101126.jpg



納入実績


高エネルギー加速器研究機構の電子・陽電子衝突加速器KEKB 50Gevシンクロトロンリングに両面ベローズ付きポンプポートを納入させていただきました。
耐放射線性、超高真空、軽量化に対処するためにフランジ、ベローズ共にチタン2種で作られています。

チタン製成形ベローズ.jpg



仕様


■ ベローズ単体仕様

圧力:(内部)真空 (外部)大気圧
温度:20℃(ベーキング時 MAX150℃)

変位量:変位  軸方向     ±10mm
    変位  軸方向     ±1mm
    軸直角オフセット ±1mm

寿命:ビームライン部ベローズ 変位   100回
                  変位    1万回
寿命:ポンプ接続部ベローズ  変位 1000回
                                   変位  10万回


■ RFコンタクト単体仕様(片端フランジの変位量)

変位:軸方向 -10mm,+5mm
軸直角方向 ±1mm
角度変位 0.5°

 



試験検査 


※接触圧検査
RFコンタクトを自由長に固定してフィンガーが内筒へ接触する荷重を測定する接触荷重がすべて60g以上であること

漏れ検査
150℃24時間の真空ベーキング後、Heリークディテクタで実施
1×10-11Pa・m3/sの検出感度で漏れが検知されないこと

その他外観検査、寸法検査、フランジの平面度測定等

 



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