ナショナルプロジェクトとして国が推進する数々の科学実験施設に各種装置を提供してきました。そこで得られた貴重な研究成果は多様な製品にフィードバックされています。p>
SPring-8用アルミベローズ、隣接するX線自由電子レーザ(XFEL)施設SACLAの真空封止アンジュレータ用溶接ベローズなどを納入いたしました。p>
SACLA真空封止アンジュレータ
写真:国立研究開発法人理化学研究所 登録施設利用促進機関・公益財団法人高輝度光科学研究センター提供p>
KEKBからアップグレードされたSuperKEKBにコリメータを納入しました。
コリメータ(可動マスク)はビーム軌道近くのハローを削る装置で、素粒子検出器(Belle II)のバックグラウンドを低減するために使用されます。
Big-BPMならびに陽子ビームプロファイルモニター
J-PARCのシンクロトロン加速器に入射される陽子ビームの位置やプロファイルを検出する装置です。Big-BPMは長方形の検出器本体と、その外側を覆う両端にフランジを有する円形の真空容器で構成されます。電極を大型の長方形にするとともに圧力の影響をゼロにするために、真空容器の外筒と電極を固定するハウジングを分離しました。
チタン溶接時のシールドガス条件や治具を研究し、酸化が極めて少ない溶接技術を開発しました。
チタン製大型成形ベローズ(大ビーム位置検出器) 陽子ビームプロファイルモニター(駆動型)
超ものづくり部品大賞 奨励賞受賞
真空容器に接続されているPORTとCRYOSTATを接続する溶接ベローズ38個を納入いたしました。材料も特殊なため、加工、溶接、波付けなど工夫が必要でした。
現在、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構は、Fusion for Energy(欧州連合が設立した事業体)と共同で実施している活動等を通じて、令和2年3月にJT-60SAの組立を完了し、真空試験、超伝導コイル冷却試験及び通電試験等の統合試験運転を継続実施中です。