入江工研株式会社

お問合せ

この案件は勝ち取りたい!競合との差別化を図るために選んだ日本の技術力とは? 精密部品メーカーC社 設計開発部門

解決

解決のポイント

  • 金属加工のスペシャリストが、特殊金属を使用したオリジナルベローズを設計、製作

  • 素材の選定から各種テストまで、国内の自社工場にてワンストップで対応

  • あらゆる特殊金属でテストを行った結果、強度が数十倍で耐食耐熱性に優れ人体にも安全なチタン製ベローズが完成

シリコンから特殊金属へ。過酷な環境下でもビクともしないベローズが完成した

金属ベローズの情報を積極的に集めていたプロジェクトメンバーは、自社が出展した医療機器向けの展示会場で、金属加工メーカーの入江工研を発見した。ブースには業種・用途別に数種類の金属ベローズが展示されていたこともあり、メンバーはブースにいた担当者に問い合わせてみた。
入江工研は、主に医療や半導体業界の真空、大気遮断といった課題解決のために、金属加工を駆使してベローズやバルブの製作を、国内で半世紀以上にわたり行ってきた。
今ではその実績から、国家プロジェクトの設備や新幹線など多くの機器で採用されていることがわかった。

入江工研の営業とエンジニアはC社の現状をヒアリングし、設計段階から共同で開発に当たることを提案した。具体的には、仕様書に合わせてサイズや原材料の選定など、細部に渡って検証したうえで、サンプル製作までを請け負うという内容であった。
両社は開発で出遅れた分を巻き返すために、集中して検討を進めた。入江工研の四国工場とテクニカルセンターでは、連日のように試行錯誤を繰り返した。そして、さまざまな金属でのサンプル製作や過酷な条件下でのテストを連日行った結果、当初考えていたシリコンに比べ数十倍の強度と耐食耐熱性に優れ人体にも安全なチタン製で、内径7mmの高精度な超小型ベローズが完成した。

早速医療機器メーカーでも実装テストを実施した。想定される酸や高温の液体でも問題なく動作したことから、実用性や安全性、コストパフォーマンスの高さが認められ、最終的にC社のチタン製超小型ベローズの採用が決定した。

この成功体験を元に、現在では真空中搬送ユニットや介護ロボット用の金属ベローズを、入江工研と共同で研究開発している。

この課題を解決した製品はこちら

入江工研の金属ベローズ
12