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ベローズ使用方法について

溶設計上での注意点・取り扱い上の注意点についてご説明します。

全く同じベローズであっても、その使用方法・条件によって保証できる寿命は変わってきます。
ご使用頂くにあたって考慮及び注意が必要な内容について確認下さい。

溶接・成形ベローズの使用上のポイント

ベローズを使用する場合には、ベローズそのものの性能だけでなく、その性能を充分に発揮する為のベローズアセンブリとしての構造が重要です。次のような場合に特に考慮が必要になります。弊社ではこれまで培った設計力がございます。お気軽にご相談下さい。


ベローズ材質の選定
ベローズの使用において一般的に考慮されるのが耐腐食性と、磁性の有無です
上記2点について特にご要望のない場合には弊社に一任下さい。面間が短く、安価となる材質で検討いたします。

シャフト等との干渉
ベローズの内外径とシャフト等のクリアランスが片側2mm以上となるベローズを選定する必要があります。
ベローズの蛇行や水平タワミによる接触での寿命低下を回避する為です。 多ブロック構造では、内径シャフトで座屈を防止する為の支持をする場合がありますので片側のクリアランスは2mmより大きくなる事があります。

蛇行・座屈
ベローズが長くなるとバネ性による蛇行・座屈を防止する為に多ブロック構造になる場合があります。
内径側にシャフトを設けて蛇行・座屈を防止する場合には、ベローズ内径とのクリアランスは摺動部を考慮して大きく取る必要があります。

発塵
装置からの異物噛み込みにより早期破損をする恐れがあります。水平姿勢においては顕著に影響を受けるので注意が必要です。
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安価にベローズをご使用頂くには

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弊社でベローズを設計するに当たりまして、お客様がベローズをご使用になる環境を考慮して設計することは可能です。

しかし、お客様の装置設計において、次の内容を考慮いただけますと仕様通りの場合の設計より短い面間寸法で、且つ安価に設計できる場合がございます。


ベローズ内部(外部)の圧力が一定で変動しない。圧力変動が無い。
軸方向変位を得たい場合に軸直角変位・角度変位が無いようにする。
動作速度が100mm/secを超えない範囲に設定する。
弊社で金具とベローズの溶接を実施する。
弊社保有のサイズで設計頂く。

ベローズ取り扱い上のお願い

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検収について
製品が到着しましたら、まずご注文通りの品物かどうかご確認下さい。
ベローズは仕様書に基づいて、細部にわたり検査し出荷しておりますが、御社到着までの輸送中の取り扱い等により 万一変形等が起こる場合も考えられますので、到着後直ちに検収を行って下さい。 尚、ポリ袋からの開封は、ゴミ・粉塵のない環境下で行って下さい。
(ゴミ・粉塵がベローズの内部や谷間に混入しますと、早期破損の原因になります。)

保管について
製品を長期にわたり保管する場合は、外力による変形防止はもちろんのこと、ゴミ・粉塵の付着、直射日光への暴露などの防止とともに、発錆環境中(高湿度、塩害、腐食性物質を含む大気との接触)での保管は避けて下さい。

運搬について
製品を運搬する場合は、納入時の荷姿で運搬することをお奨めいたします。万一、製品単体で運搬される場合は、傷を付けたり、曲げたり、あるいは衝撃を与えて変形する事ないよう、充分注意して取り扱って下さい。

取り付けについて
短い面間でのセット
セットした状態で左右(上下)のベローズ端の軸心がずれている場合、軸直角変位のオフセットが加わり寿命を低下させる要因となります。
これを避ける為に、作動範囲中ので  きる限り短い面間で取付面に対して垂直になるようにセットして下さい。
但し、大気座屈をするベローズについては大気作動中に座屈する恐れがあります。動作させることなく垂直を注意してセットして下さい。)

ねじれ厳禁
ベローズはねじれ方向の変位をあまり許容しません。
軸方向変位が圧縮側に加わった場合には、ベローズに大きな負荷が加わり寿命低下を招きます。 ねじれている場合には、ねじれ座屈が起こり
軸心に対してベローズの山が傾く傾向になります。 同様セット時に注意下さい。

局部的な変形・打痕注意
ベローズは全ての山が均等に動作する場合に最も性能を発揮できます。ボルト締め付け時のスパナ等の工具による打ち傷や、ベローズ内部に
シャフトが通る場合に安易に差し込み、傷をつけてしまう場合があります。
部分的な変形が加わった場合には、局部的に応力が集中し、変形部から早期に破損する場合があります。内部は取り付け後の確認が
できませんので充分注意が必要です。

作動範囲について
使用範囲(圧力・伸縮量等)は、仕様書あるいはカタログ・承認図面に記載している範囲内で使用して下さい。
使用範囲を超えて使用しますと、早期破損の原因になるばかりか、事故の原因にもなりますので充分確認をしてご使用下さい。

フレキシブルチューブの使用方法








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チューブ特性表
呼称径 内径 (外径) 板厚 形状 最小
曲げ半径

曲げ半径
10A VF 10.5 15.0 0.25 U type 40 105
VFP 12.4 17.1 0.15 U type 35 130
16A VF 13.2 18.5 0.30 U type 50 125
VFP 18.7 24.9 0.20 U type 50 140
25A VF 25.0 34.0 0.20 Ω type 70 180
VFP 25.0 32.2 0.22 U type 70 230
40A VF 38.2 50.0 0.25 Ω type 90 230
VFP 41.0 50.5 0.25 U type 80 350
50A VF 53.3 66.5 0.30 Ω type 110 300
VFP 50.1 60.5 0.25 U type 100 410
65A VF 66.5 86.5 0.40 Ω type 180 200
VFP 62.8 85.0 0.40 U type 150 250
80A VF 78.0 101.0 0.40 Ω type 200 250
VFP 78.0 102.0 0.40 U type 220 300
100A VF 103.0 127.0 0.40 Ω type 250 300
VFP 100.0 126.0 0.40 U type 280 380
フレキシブルチューブは柔軟ではありますが、曲げ半径に基準がございます。
最小曲げ半径・繰り返し曲げ半径以上のRでご使用下さい。

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