ベローズの材質

溶接ベローズに使用されるAM350相当等の代表的な材質の説明を行っています。

ベローズに使用される材料

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弊社では一般的に次のような材料を使用しております。

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種別	材質	種別	材質	種別	材質
溶接ベローズ	SUS316L	成形ベローズ	SUS316L	フレキシブルチューブ	SUS304
	AM350相当		HC-22		SUS316L
	HC-22		A3004
			A5052

※HC-22：ハステロイ®Ｃ－２２

また、次の材質はお客様からの指定で製作実績がございます。

種別	材質	種別	材質	種別	材質
溶接ベローズ	SUS304	成形ベローズ	SUS304	フレキシブルチューブ	HC-22
	SUS316		SUS304L		A3004
	INCONEL®600		SUS316
	INCONEL®625		INCOLOY®825
	チタン etc...		チタン etc...

INCONEL®・INCOLOY® （Special Metals Corporationの商標登録）

基本的には...

溶接ベローズは、溶接が可能であれば製作は可能です。

成形ベローズは、溶接が可能で且つ伸びのある材料であれば製作は可能です。

各材質の特徴

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弊社では一般的に次のような材料を使用しております。

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分類	材質	特徴
オーステナイト系ステンレス鋼	SUS304 SUS304L	ステンレス鋼の中でも最も一般的に使われる汎用性の高い材質。加工性と溶接性に優れており、耐熱・耐食性にもある程度強い。 SUS304Lはカーボンを0.03%以下にして耐食性を向上させたものである。
オーステナイト系ステンレス鋼	SUS316 SUS316L	ベローズ材として一般的に用いられる材質。オーステナイトステンレス鋼の中でも特に耐食性に優れた材質。 SUS304にモリブデンを添加する事で耐食性を向上させている。 SUS316Lはカーボンを0.03%以下にして耐食性を向上させたものである。
セミオーステナイト系析出硬化型ステンレス鋼	AM350相当	溶体化処理状態では優れた成形性を持ち、また熱処理をする事で高い硬度を兼ね備える事のできる材料。耐力が高い為にヒステリシスの少ないバネ特性を持ち、引張強度も高い為寿命性能の高いベローズを製作する事ができる。
高ニッケル系合金	ハステロイ®C-22	優れた酸化性雰囲気での耐食性・耐熱性を示すNi-Cr-Mo合金。 Hastelloy®C-22はHaynes International, Inc.の登録商標でUNS 06022に相当する。ステンレスと同様な塑性加工、成形加工が可能。
アルミニウム合金	A3004	Al-Mn系のアルミニウム合金で組成はAl-1.2Mn-1.0Mg。成形性と耐食性に優れ、成形ベローズに向いている材質である。
アルミニウム合金	A5052	Al-Mg系のアルミニウム合金で組成はAl-2.5Mg-0.25Cr。中程度の強度を持った最も代表的な合金。耐食性・溶接性・成形性に優れる。

材質選定の注意事項

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弊社で一般的に使用されるベローズ材３種類についての特徴を表にまとめます。

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	耐腐食性	耐熱性	寿命特性	磁性	価格
ＳＵＳ３１６Ｌ	○	○ （500℃以下）	○	なし	安価
ＡＭ３５０相当（溶接ベローズのみ）	×	○ （450℃以下）	◎	あり	ＳＵＳより高価
ハステロイ®Ｃ－２２	◎	◎ （800℃以下）	○	なし	高価

特長については使用環境により変化する場合があります。
耐食性に関してはご使用になられる流体に応じた材質を選定する必要があります。
高温ほどベローズ性能は低下します。また、使用可能温度を超えてはご使用頂けませんので、最高使用温度を考慮して材質を選定下さい。
溶接ベローズでは磁性を持つ材料も扱っておりますので、磁性がお客様の装置機能に影響を及ぼす場合には注意下さい。
表中の価格は材料費を示しております。同じ軸方向変位を得る為に必要なベローズを考えた場合、高価な材質の方が有利になる場合もございます。