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製造現場で活用されはじめている「超高真空」の技術 ─J-PARCで採用された入江工研の技術─

ご存知ですか?製造現場で活用されはじめている「超高真空」の技術

「超高真空」とは、10-5〜10-9Pa(パスカル)以下の圧力をもつ空間のことです。主に素粒子物理、原子核物理、生命科学、原子力などの最先端研究に使われています。
しかし近年、「超高真空」のニーズはこれらの実験用途にとどまりません。技術の進歩や研究コストの低下により技術そのものを取り扱い易くなったことが背景にあり、製造現場で活用するケースが増えています。

入江工研は、長年に渡り最先端の「超高真空」を用いた研究を真空技術・設計力と高度な気密溶接技術力で支えてきました。10-8Paを実現した実績が認められ、これから「超高真空」に取り組むという多くの産業分野の方からご相談をいただいています。

「超高真空」技術とは ─Case:J-PARCの場合─

今回は、私たちが手がけた最先端の「超高真空」技術を結集した事例の一つをご紹介します。

J-PARCとは・・・

J-PARC(Japan Proton Accelerator Research Complex)は、素粒子物理、原子核物理、物質科学、生命科学、原子力など幅広い分野の最先端研究を行うための陽子加速器群と実験施設群の呼称です。

J-PARCで採用された入江工研の技術

入江工研がJ-PARCから受けた依頼は「角型ビームダクト」の製作でした。今回、この「角型ビームダクト」用の素材には特殊なステンレスが指定されました。この素材はJ-PARC用に開発された特殊なもので、過去に取り扱った経験がないものでした。今回の依頼では、この素材でビームを3方向に分けるダクトを製作し、年度期日に短期間で納品する必要がありました。

ここがポイント

山積みの課題をクリアできたわけ

そもそも超高真空は図面どおりに製作すれば完成するものではありません。加工・溶接においても高い技術力が求められます。また、用途に合わせた材質の見直しなども重要となり、これらは知識と経験・ノウハウが成功の鍵となります。入江工研がこれらの複雑な課題をクリアし要求に応えることができたのも、長年培ってきた技術力があってこそなのです。

真空技術のプロと一緒に、最先端技術を使った新しい製造方法を取り入れませんか

これから真空技術を取り入れたいと検討している方は、共通して「何から始めたらよいかわからない」という導入前の漠然とした不安を抱えていらっしゃいます。これらの不安を払しょくするには、その技術に長けたパートナーを見つけることが最適解です。そして、入江工研は豊富な知見とノウハウで、これからのお客様をサポートいたします。

「超高真空」を検討したい・・・そう思ったら、ぜひご相談ください。

入江工研の強み

  • 豊富な経験に裏づけられた真空メーカーとしての設計力

  • 加速器製造のノウハウと実績

  • さまざまな材質(SUS、AL、Ti他)に対応する真空溶接技術

  • お客様が望む高度な精度へ対応する加工技術

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