弊社の大ビーム位置検出器(Big・BPM)が、
モノづくり推進会議及び日刊工業新聞社(経済産業省、日本商工会議所後援)による「2010年 超モノづくり部品大賞」の奨励賞を受賞いたしました。
本賞はモノづくりの競争力の源泉で、縁の下の力持ちである部品・部材にスポットをあて、
日本の産業・社会を支える重要な役割を果たしている部品に贈られるものです。
11月26日(金)において、KFC(国際ファッションセンター)ホールにおいて授賞式が行われました。
弊社の技術力と最先端科学技術情報を世界に向けて発信していくJ-PARC施設での円滑な運転性能向上に貢献できたことに感謝致します。
「大ビーム位置検出器(Big・BPM)」
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大強度陽子加速器施設(J-PARC)の3GeVシンクロトロン入射部に設置される陽子ビームの位置を検出する装置(モニター)であり、
長方形の検出器本体と、その外側を覆う両端にフランジを有する円形の真空容器で構成されます。
電極を大型の長方形にするとともに圧力の影響をゼロにするために、真空容器の外筒と電極を固定するハウジングを分離しました。また、耐放射線性や軽量化に対処するために、電極、真空容器、ベローズの材質をチタン化いたしました。電極間の静電容量のバラつき特性が向上し、内部真空、大気圧による静電容量の変化もゼロになっています。溶接時のシールドガス条件や冶具を研究し、酸化が極めて少ない溶接技術を開発いたしました。